最新 RSS

tips@free BLOG

レトロなマイコン、電子工作、PCやフリーソフト関係のTipsと私的備忘録

<前の3件 次の3件>

2012/12/28

[z80]自作Z80 CP/Mマシン(32)

中日電工さんのE-80プロジェクトは、クライアントの方の意向でデザインやフロントパネルの回路がTTLで構成されていたりと、IMSAI8080を意識した物になっています。

元々IMSAI8080はAltair8800の互換機であり、Altairの製造元のMITS社が小さな会社で部品の調達や品質でてこずっているうちにIMSAIなどのサードパーティの活躍を許してしまったようです。 ちなみに私は実物を見たことも触ったこともありません(笑 (参考までに AltairやIMSAIが発表された当時の様子は青空文庫の「パソコン創世記」などをみると何となく様子がわかります)

※@ITの「パソコン創世記」連載

ところで現在使っているZ80(CP/M)シミュレータのz80packですが、実はAltairとIMSAIのエミュレータのソースも同梱されていて、やっとビルドできたので動かしてみました。

フロントパネルライブラリが凝り過ぎです(爆。 OpenGLでアクセラレータが使えないと動かない上にubuntu12.04ではバージョンが合わないのかビルドできませんでした。 結局、Ubuntu(64bit)上のVirtualBOXにVineLinux6.1(32bit DVD/USB版)をインストールし、更に足りないライブラリをインストールしビルドしました。

しかも、3Dアクセラレーションを要求するのは伊達じゃなく、パネルのスイッチをパチパチやってメモリに書込み、動作させながらマウスでグリグリ筐体を回したりできます(爆

でも、やっぱり私はAltair8800の方が好みですね(笑

関連エントリ&リンク:

2012/12/20

[z80]自作Z80 CP/Mマシン(31)

引続き中日電工さんのZ80ミニコン E−80プロジェクト勝手に応援(便乗?)企画のZ8S180の話題です。

このZ8S180は馴染みが薄く(日本語では)ググってもあまり見つかりませんが、現在ZILOGのサイトでZ8S180で出てくるドキュメントは以下の通りです、結構いっぱいあります(汗。

なかなか充実してます、ざっと見てみると前回のエントリで紹介したユーザーズマニュアル(UM0050)よりもデータシート(DS0060)の方が良いようです。 またAN0063に20MHz時のメモリのアクセスタイムの計算方法などもあります(ちなみみに20MHzで60nsのROM/SRAMだそうです)。

さらに、テクニカル・ノート(TN0053)を見るとどうやらZ8S180はリビジョン違いのチップが存在し、互換性に問題があるらしく両方を併売しているようです(爆。

オリジナルのZ8S180がSL1960 Rev. K で、改良版?が SL1919 Rev. N らしいです、違いは最高クロックが20MHz→33MHz(5V)、UARTが512Kbpsまでに、DMAの改良、システムクロックの2倍モード、LOW POWER SLEEPモード、低雑音クリスタルオプション、Φ出力の停止、3.3V@20MHzのサポートなど。

UARTに関しては、SCCライクな16bitカウンタのBRG(ボーレイトジェネレータ)や受信バッファ(4バイトのFIFO)が追加されています。

それから、クロックに関してはI/Oアドレス1FHのCPU Control Register(CCR)のD7ビットで分周(÷1又は÷2)が、アドレス1EHのClock Multiplier Register(CMR)のD7ビットで×2(clock-doubler)の設定があり、10〜16MHz(クリスタル/外部クロック?)を内部20〜32MHzに変換できるようです。

DigiKeyなどで両方売ってるようです。

関連エントリ&リンク:

2012/12/12

[z80]自作Z80 CP/Mマシン(30)

前回のエントリ中日電工さんのE−80プロジェクトに関するコメントをいただきましたので、ちょっと脱線してこちらの話題です。 と言ってもAKI-80の次はHD64180(E−80で採用されたZ8S180の元になったCPU)をイジる予定だったので、少し前に日立の日本語マニュアルとS-DIPとPLCCパッケージの物をヤフオクでゲットしてあったりします(笑

DIPパッケージの画像はこちら

さて、Z8S180ですがHD64180Zとさほど変わりはないようで、3.3V版のZ8L180があったり、バスのタイミングが調整できたり、クロックがDC〜33MHzだったりといったところです(wikipediaのZ180のページにSPIとI2Cの記述がありますが誤りで、搭載して無い)。

Z8S180は現行品なのでZILOGのサイトマニュアル(PDF英文*1)が普通にあります。

  • (*1) "Z8018x Family MPU User Manual UM005003-0703"

サイト上部のナビゲーションの Tools and Software -> Documentation -> Microcontrollers -> Classic Products -> Z180 -> Z8S180 に、その他のドキュメントもあります。

関連エントリ&リンク:

<前の3件 次の3件>